かねやまの宝

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マタタビ細工

またたびさいく

マタタビ細工 マタタビ細工 マタタビ細工

この技を後世に残すためにも、多くの弟子を育てていきたい

マタタビ細工
マタタビ細工職人
諏佐 信平すさ しんぺいさん

 農作業のない冬場の手仕事とし受け継がれてきた伝統工芸品「マタタビ細工」。この技を後世に伝えようと定期的に講習会を開いている人がいます。町内でも数少ないマタタビ細工職人の諏佐信平さん(89歳)です。
 山に自生するマタタビは、梅雨になると葉が白くなります。その場所を覚えておき、10月下旬から11月下旬に収穫します。加工に適したツルは1年もの。収穫したら切り口を1週間程水につけ、日陰に干して保管します。「職人は自分の技を隠したがるけど、私はやる気のある人にはすべて教えたい。後世にマタタビ細工を残すためにもね」と諏佐さん。大事に使えば50年以上は軽く持つと言われるマタタビ細工のザルやカゴ。自然豊かな金山ならではの伝統工芸品です。

[マタタビ細工の作り方]

マタタビ細工1
ツルの表皮をむき、作るものの大きさに合わせて3~5等分に裂く。
マタタビ細工2
ズイと呼ばれる芯の部分を切り出しナイフで削り取る。
マタタビ細工3
ザルの底部分から慎重に編む。この編み方は「網代編み」。
マタタビ細工4
最後に縁を始末したらそばザルの完成。マタタビのザルは水切れがいいのが特長。
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