ひゃくまんべん
かつては地域の子どもたちが行っていた念仏行事
大きくて長い特製の数珠を携えた一行が地域の家々を回って念仏を唱える「百万遍」。この念仏行事を今に伝える中川地区では、毎年2月8日の夕方から執り行うのが慣例です。
家に招かれた一行は家族と一緒に輪になり、数珠を反時計回りに回しながら「ナンマイダーッ、ナンマイダーッ」と念仏を唱え、大玉が自分のところに回ってきたときには頭上にかざすように持ち上げます。これを3回繰り返し、その年の無病息災と家内安全を祈ります。
かつては子どもたちの行事だった百万遍。中川地区でも10年程前までは地域の子どもたちが家々を回り、すべて回り切った後に頂く報労金は楽しみでもありました。現在は少子化が進み、地区の役員が代わりに回っていますが、いつの日か子どもたちによるナンマイダーッを復活させ、次の時代にもつなげたいまちの宝です。