かねやまの宝

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歳の神

さいのかみ

歳の神 歳の神

小正月の伝統行事としてこれからも伝えていきたい

歳の神
川口 上町地区
長谷川 秀夫はせがわ ひでおさん

 1月15日の夜に行われる「歳の神」。かつては地区ごとに盛大に行われていましたが、近年は規模を縮小したり、開始時間を早めたりする地域も。そんな中、昔に近いやり方を継承しているのが川口 上町地区の「歳の神」です。
 「とは言っても今は昔ながらの材料が揃わなかったり、手伝う人の高齢化が進んだり。時代の流れには逆らえないね」と笑う長谷川さん。それでも町内からカヤやワラ、豆殻などを集め、高さ4メートルを超える立派な歳の神が出来ました。
 歳の神が始まる午後7時。家々から持ち寄った御札や正月飾りを供え、四方から火を放ちます。夜空を焦がす紅蓮の炎。この火に当たると病気にならないという言い伝えも。時代は変わっても冬の風物詩として残したい宝です。

[歳の神の建て方]
(地区によって異なります)

歳の神1
近くの雑木林から歳の神の芯にする4~5メートルの御神木を伐り出す。
歳の神2
会場に積もった雪を踏み固めたあと、御神木を立てるための穴を掘る。
歳の神3
穴に立てた御神木に秋に刈っておいたカヤやワラを円錐状に巻き付ける。
歳の神4
御神木の先端に豆殻や爆竹などを詰めた「ハジキ玉」をくくり付ける。
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