さいのかみ
小正月の伝統行事としてこれからも伝えていきたい
1月15日の夜に行われる「歳の神」。かつては地区ごとに盛大に行われていましたが、近年は規模を縮小したり、開始時間を早めたりする地域も。そんな中、昔に近いやり方を継承しているのが川口 上町地区の「歳の神」です。
「とは言っても今は昔ながらの材料が揃わなかったり、手伝う人の高齢化が進んだり。時代の流れには逆らえないね」と笑う長谷川さん。それでも町内からカヤやワラ、豆殻などを集め、高さ4メートルを超える立派な歳の神が出来ました。
歳の神が始まる午後7時。家々から持ち寄った御札や正月飾りを供え、四方から火を放ちます。夜空を焦がす紅蓮の炎。この火に当たると病気にならないという言い伝えも。時代は変わっても冬の風物詩として残したい宝です。
[歳の神の建て方]
(地区によって異なります)