かねやまの宝

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山入歌舞伎

やまいりかぶき

山入歌舞伎 山入歌舞伎 山入歌舞伎

演目のレパートリーは2つ。写真の「一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき 熊谷陣屋くまがいじんやだん」と「奥州安達原おうしゅうあだちがはら 袖萩祭文そではぎさいもんだん」。

 今から250年程前の江戸時代に始まったとされる「山入歌舞伎」。途中、何度が途絶えた時期はありましたが、地域の人々によって平成2年に復活。以来、金山町の祭礼日である9月5日に毎年上演されています。

地域の絆を強める伝統芸能として後世に残していきたい

山入歌舞伎
「山入歌舞伎」代表
栗城 英雄くりき てるおさん

 江戸時代から農村歌舞伎が盛んだった金山町。かつては地区ごとに一座を組み、歌舞伎興行を行っていました。中でも山入地区は歌舞伎に熱心な地域で、歌舞伎興行を通して近隣の村々とも交流していたようです。
 近代に入るとその活動は地区の青年団に受け継がれ、収穫祭など特別な日の楽しみとして町内外で上演されてきましたが、先の大戦を機に途絶えてしまいます。
 その後、再び伝統の火を点したいと立ち上がったのが栗城さんも所属する「山入近隣会」のみなさん。古い資料を紐解き、当時を知る人に話を聞き、平成2年、山入歌舞伎を見事に復活させます。
 平成14年には県の補助を受けて芸能伝承館が建設され、本格的な舞台設備も完成しました。「現在、団員は約20人。みんな強い絆で結ばれた仲間です。年々団員の高齢化が進んでいるのは気掛かりですが、人々の絆を強め、地域を盛り上げる行事として次の世代にも引き継いでほしい」と栗城さん。江戸時代から続く重みのある宝です。

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